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暗譜。

 


暗譜。


~ピアノ奏法の基礎より~


 


とても重要な 「がくふの暗記」について お話します。


音楽会で 楽曲を暗記してひく風習は 音楽史上、
比較的あたらしく紹介されたことというから意外です。


ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの時代には、暗譜が必要であるとかんがえる音楽家たちは、


非常に少なかったのです。


 


近年、(←ココで少し、補足を。

こちらの本は、アメリカの音楽雑誌「エチュード」に連載されたもので、

1924年に単行本になっています。当時のこととしてとらえて下さいね。)

 
あるオーケストラの指揮者たちが スコアを使わないで

オーケストラの指揮をすることを習慣に しはじめたように、 

ピアニストたちの間でも、暗譜で弾く習慣が だんだんとひろまっていきました。



考えてみると、過去25年の間に、演奏会で がくふをみながら弾いたピアニストは、

ほんの少数の、ごく著名なピアニストだけです。 



フランスのピアニスト、ピニョは 
アメリカで演奏するときに限り、

譜面をつかったそうです。



確かに、大きなコンサート・ホールの2千人、3千人の聴衆の視線のなかで、

譜面をめくる動作は 音楽会の雰囲気をこわしてしまいます。(; ̄Д ̄)


したがって、暗譜してえんそうすることは、余儀なくされてきたのです。


 


さて。


生徒のなかには、ピアノの曲を かたっぱしから全部、暗譜しようと試みるひとがいますが、


誰しもが、莫大なピアノの曲を、全部暗譜しなければならないということはありません。


生徒は、必要な曲と使える曲を暗譜すればよいのです。


私たちの記憶力に、余計な荷を負わせるのはムダです。ヾ(・ω・o) ォィォィ





また反面、暗譜が簡単にできる生徒は、だからといって自分の特技を必要以上に誇ることはありません。


何事でもすばやく捉える能力に、めぐまれている人もいます。


彼らは、譜面をコピー機でうつすような暗記力に恵まれています。


しかしそのような楽譜は、映像がうすれて 消えるのも、はやいのです。(´・ω・`)


 


だから、もし、あなたの記憶力が人一倍遅いからといって、決して気にすることはありません。


また、努力しないで、なんでも簡単に暗記する生徒は、


よく間違えるけいこうがあることも知っています。


彼らの記憶力は 頼りにもならなければ、正確でもありません。


そして、「ここぞ」という大切なところで、ひょっと忘れたりします。


 


私(著者)は 大勢の生徒が、暗譜で非常に苦労しているのを知っているので、


ここで強調しておきますが、


要するに。


「マジメに努力して、丁寧に暗譜していくことです。」


暗譜に時間をかければかけるほど、あなたの脳裏に焼きつけられるおんぷの印象は濃くなり、


暗譜はそれだけ確かになるのです。


 


暗譜は1小節ごとでなく、1フレーズごとにすると良いです。


フレーズは 音楽のひとつの単位であり、


小節は、1小節が短い1フレーズの一部分にすぎません。


 


また、覚えなければならないのは、一つの音符でなく、


音楽にかきこまれアイデアなのです。


 


詩を暗唱するとき、覚えるのはアイウエオの文字でなく、詩人の美しい視野と、描かれた思想でしょう。


大勢の生徒は、ただ黒くプリントされたおんぷだけをひろって暗譜しようとし、時間を無駄にします。


大切なのは アイデア(思想)をつかむことです。


作曲者のアイデアこそ私たちの頭にしっかりと留まるのです。。。


そのようなわけで、


生徒はフレーズごとに、暗記することをおすすめします。


それから、暗譜を確かにするために和声法を しっかり理解することです!


(和声の本一覧)



和音は 音楽の言葉であり、


作曲をするときの和音のならべ方は、


文章をつくるとき言葉をすきなようにならべることとは違って、


和声法にはきちんとした順序があるのです。


それをしっていると、楽譜を暗記するとき 大きな助けになります。




私(著者)の場合、12歳になるまで、いつも暗譜があやふやでした。


そして、暗記をするのに大変苦労をしたものです。


今では たえずに努力と、長い経験をつんだ結果、ラクに暗譜ができるようになりました。


ヽ(*゚∀゚)ノワァィ


それは 一途に、じかんをかけて執拗な努力をした結果に他なりません!


だから、私は暗譜に苦労している生徒をみると、心配することはないと励まします。


 


しかし、暗譜するときは、徹底的に暗譜しなければなりません。


よく 素人の中に、なんでも暗譜して弾く人がいますが、


彼らは 実際には 1曲として完璧に暗譜できていません。


ヾ(。`Д´。)ノ


もちろん、玄人のピアニストは 無意識のうちに数千万のおんぷを頭の中に蓄えています。


そして、彼らはシーズンごとにリサイタル・プログラムを組み、そのとき しばらく弾いていない協奏曲を頼まれたりすると、


頭の中に残っているその曲を再び練習し始めます。


最初にその曲を習ったとき徹底的に練習してあると、曲はそれだけ早く戻ってくるのです。


 







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